【初心者向け】DJIドローン用SDカードの選び方ガイド

みなさん、こんにちは。

 

ドローンを購入する際に生じる、「どのSDカード買えばいいの」問題。

 

4K30fps以上での動画撮影ができるものが当たり前になってきていますが、SDカードを選ぶ上でのポイントを外してしまうと、思わぬトラブルが起きることも。逆に必要以上に高性能なものを選んでしまうのももったいないですよね。

とはいうものの、SDカードのスペックの違いがわからない、どんなSDカードを使ってもいいんじゃないの?と感じていらっしゃる方も多いと思います。

 

今回の記事は、以下のような疑問を解決するのに役立てていただけます。

・SDカードによってどんな不都合が生じるのか?
・どんなポイントでSDカードを選べば良いか?
・DJIドローンに向いているSDカードはどれか?

SDカードが原因になるトラブルとは?

詳しい話に入る前に、スペック不足のSDカードを使用するとどんなトラブルが生じるかをご紹介します。
主に3パターンのトラブルがあります。

撮影データが乱れる、もしくはデータが消えてしまう

4Kでの撮影や高フレームレートの撮影をしたとき、処理が追いつかず、データを保存できないことがあります。
最悪の場合、一旦は保存できたように見えたデータが消えてしまうことも。
同じ映像を2回取ることはできないですし、こんな事態は絶対に避けたいですよね。

シャッターやRECボタンが無効になる

ドローン側が異常を認識し、エラーが表示されます。この場合はそもそも撮影することができません
撮影場所に行っていざ撮影を始めようというタイミングでこの現象が起きたら最悪ですよね。

正常動作しなくなる

上記以外の異常が現れます。これまで私が出会ったことのある不具合の中で、結果的にSDカードが原因だったものにはこんな例があります。

・機体と送信機のリンクができなくなる
・ズーム機能が正常動作しなくなる
・4Kでの撮影ができなくなる

冗談だと思われるかもしれませんが、本当にあった怖い話です…。
このパターンが恐ろしいのは、一見するとSDカードに原因があるとは気付かない点です。

原因がわからず、点検に出しても異常がないと判断されるので、時間だけではなくお金もムダになります。
そのお金で高性能なSDカードが購入できると考えたらもったいないですよね。


SDカードに表記されている文字の意味とは?

SDカードにはその性能を表すための様々な文字が表記されています。
それぞれがどんな内容を表すのかを簡潔に説明します。
ただし、すべて完璧に覚える必要はありません。なんとなくこんな意味なんだなと感じていただければ問題ありません。

 

1.最大転送速度

データの最大転送速度を示しています。

データ転送には書き出しと読み取りの二つがありますが、一般的には読み取りの方がスピードが早いため、データ読み取りの最高速度と考えましょう。

2.データ記録容量

記録できるデータの量を示しています。

パソコンのOSによって容量の計算方法が異なるため、実際には表示されている量よりやや少ない量のデータを記録可能です。

3.規格

SDカードの規格を示しています。2.の大きさによって規格が異なるためです。

(SD→最大2GB、SDHC→最大32GB、SDXC→最大2TB)

4.スピードクラス

データの最低保証転送速度を示しています。

写真の例であれば、クラス10と呼び、「最低でも10MB /秒の速度でデータが転送できる」ことになります。

5.UHSスピードクラス

4.のスピードクラスで示す以上の高速のデータ転送が行える場合につけられます。*UHS=Ultra High Speed

例えばU1は「最低でも10MB /秒の速度でデータが転送可能」、U3は「最低でも30MB /秒の速度でデータが転送可能」となります。

6.ビデオスピードクラス

動画データの最低保証転送速度を示しています。

4Kを含む高画質な動画を撮影する機器向けにつくられた規格で、Vの横についている数字が大きいほど、データ転送速度が早いことを示します。例えばV30であれば「最低でも30MB /秒の速度でデータが転送可能」となります。

7.UHSインターフェース

5.のUHSスピードクラスに対応したものにつけられます。

UHS-Iは最高104MB/秒、UHS-IIで最大312MB/秒のデータ転送が理論上は可能です。

8.アプリケーションパフォーマンスクラス

スマートフォンやタブレットでSDカードにインストールされたアプリケーションの実行やデータ保存を快適に行うための規格です。


SDカードを選ぶためのポイントとは?

上記をまとめると、SDカードの性能と言った場合のポイントは以下の2つです。

・データの最低保証転送速度

・データの記録容量


DJIドローンで使うべきSDカードは?

DJIドローンに使用する推奨カード、実はメーカーホームページに列挙されています。

今回はMavic Air 2の推奨カードを見てみましょう。

 

SanDisk Extreme PRO 64GB V30 A2 microSDXC
SanDisk High Endurance 64GB V30 microSDXC
SanDisk Extreme 64GB V30 A2 microSDXC
SanDisk Extreme 128GB V30 A2 microSDXC
SanDisk Extreme 256GB V30 A2 microSDXC

Lexar 667x 64GB V30 A2 microSDXC
Lexar High-Endurance 64GB V30 microSDXC

Samsung EVO Plus (Yellow) 64GB microSDXC
Samsung EVO Plus (Red) 64GB microSDXC
Samsung EVO Plus 128GB microSDXC
Samsung EVO Plus 256GB microSDXC

Kingston V30 128GB microSDXC

Netac 256GB A1 microSDXC

 

これら推奨カードに共通するのは

・規格→microSDXC
・スピードクラス→クラス10
・UHSスピードクラス→U3
・ビデオスピードクラス→V30
・UHS-I以上

となり、これ以下の性能のものを使用すると動作保証ができないということになります。


DJIドローンにオススメのmicroSDカードは?

①Sandisk Extreme / Sandisk Extreme Pro

言わずと知れたメモリーカード最大手の製品です。プロカメラマンからの信頼が厚く、高速のデータ処理に向いています。

基本的にはExtremeで十分ですが、DJIドローン以外にも使いたい場合はExtreme Proを選んでおけば間違いありません。私はいつもこちらを選択しています。

ブランドの実績や信頼性をを重視する方にオススメです。

②Samsung EVO Plus

コスパで選ぶ方にオススメです。2021年3月現在のAmazon価格で、64GBのものであれば約500円の差があります。

また知る人ぞ知る話ではありますが、DJIのPhantom 4 Pro V2.0やOsmo Pocket拡張キットなどを購入した際に、デフォルトで付属するのはこのmicroSDカードなのです。つまりDJI機器との相性は全く問題ないでしょう。

 

 

まとめ

ドローン撮影に使用するSDカードを適当に選んでしまうと思わぬトラブルが発生する場合があります。

データをしっかりと保存し管理するために、自宅に転がっているSDカードではなく、しっかりとポイントを押さえた上で選択すると安心してドローン撮影を楽しむことができます。

 

ここまでご覧いただきありがとうございました。

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