みなさん、こんにちは。
先日、DJIの新製品「DJI Air 2S」が発売されました。
名前に「Air」と付いている通り、Mavic Air 2の上位機種として発売されています。
しかし詳しい情報を見ていくと、実はMavic 2 Proと近いスペックを持っていることがわかります。
その中で、それぞれがどのようなユーザーに向いているかが明らかになってきました。
今回の記事は、以下のような疑問を解決するのに役立てていただけます。
・DJI Air 2Sでできないことを知りたい方
Air 2S、Mavic 2 Proのスペック比較表
Air 2S | Mavic 2 Pro | |
---|---|---|
重量 | 595g | 907g |
飛行時間 | 31分 | 31分 |
最大伝送距離 | 8km | 5km |
カメラセンサーサイズ | 1インチ | 1インチ |
静止画解像度 | 2000万画素 | 2000万画素 |
動画解像度 | 5.4K30fps / 4K60fps | 4K30fps |
FOV | 88° | 77° |
絞り値 | f2.8固定 | f2.8-11 |
デジタルズーム | あり | なし |
最大伝送距離8km
新しい伝送方式「O3(OcuSync 3.0)」が採用されたことにより、最大伝送距離がさらに伸びました。
電波干渉に強いだけでなく、映像転送の遅延が少ないというメリットもあります。
動画解像度
5.4K30fps / 4K60fpsの撮影に対応しました。より高解像度、高フレームレートの撮影が可能です。
FOV
FOV(Field of View)が88°となり、より広角に撮影できるようになりました。
風景を撮影することが多いドローンでは、さらに迫力のある映像作りが可能になります。
デジタルズーム
Mavic 2 Proにはないズーム機能が追加されました。
以下の倍率でズーム撮影が可能ですが、ズーム不可能な解像度・フレームレートもありますので注意が必要です。
4K/30fpsもしくは2.7K/60fps:4倍、2.7K/30fpsもしくは
1080p/60fps:6倍、1080p/30fps:8倍
Mavic 2に搭載されている、Air 2Sにはない機能
1.GS Pro対応
ドローン自動飛行可能なDJI純正アプリ「GS Pro」に対応しています。
点検や測量など、作成したフライトプラン通りに飛行させることができるもので、
Air 2Sは現在このアプリに対応していません。
なお、GS ProはiPad OS専用アプリです。
2.左右障害物センサー
Mavic 2は機体の左右にも障害物検知センサーを備えていて、全方向障害物検知可能です。
対してAir 2Sは左右方向のセンサーを備えていません。この意味での安全性は確かにMavic 2と比べて劣ります。
3.絞り値の変更
Mavic 2ではカメラの絞り値変更が可能で、f2.8-11に対応しています。
対してAir 2Sではf2.8固定となっているため、明るさの調整がシャッタースピード依存になりやすいです。
Fly More ComboにはNDフィルターが入っていますので、うまく活用しましょう。
4.ライブストリーミング
ややマニアックな機能ですが、Mavic 2で使用するアプリ「DJI GO 4」ではSkyTalkというライブストリーミング機能が実装されています。こちらではYouTube LiveやFaceBook Liveなどと連動し、ドローンからの映像をライブストリーミングすることができます。
一方Air 2Sではアプリとして「DJI Fly」を使用し、こちらにはSkyTalkが実装されていないため、アプリ内でのライブ配信は不可です。
あえてMavic 2を購入すべき人は?
点検や軽測量など業務で使う人
自動航行アプリ「GS Pro」に対応しており、点検や測量などで使う上でかなり使い勝手が良いです。
また全方向障害物センサーが採用されているため、フライトをより安全に行うことができるという意味でも、業務での利用が前提となる場合はMavic 2に軍配があがるかと思います。
以上です。
つまり、ホビーユーザーの皆さんは迷わずAir 2Sを買って大丈夫です。
まとめ
ここまでの簡潔にまとめると、
Air 2Sを買うべき人→それ以外の人
ということになります。
細かな性能の違いはありますが、映像をつくりたい方であればよほどこだわりが強い方以外はDJI Air 2Sの購入をおすすめします。
ここまでお読みいただきありがとうございました。