みなさん、こんにちは。
突然ですが、DJI Mini 2(以下Mini 2)を使って動画撮影を行ったことはありますか?
日本のドローン界に革命を起こしたMavic Miniはかなり有名になりました。
そのアップデート機種として発売されたMini 2の進化は、非常に地味ですがすごいのです。
特にドローン初心者の方にとって、現状Mini 2とMavic Miniはもっとも選択肢に入りやすい機種と思います。
それと同時に以下のような悩みが発生しやすく、本記事をチェックするとその解決の手助けとなると思います。
- Mini 2の特徴を知りたい
- Mini 2とMavic Miniのどちらを買うべきかわからない
Mini 2とMavic Miniの共通点&強み
航空法対象外となる重さ
航空法対象外となる199gの重さで、ホビードローン(トイドローン)に分類されるというのが最大の強みです。
「人口密集地域上空での飛行」をはじめとする許可申請が不要となることは、ドローン撮影をする上で大きなメリットです。
低価格&高コスパ
Mini 2でもコンボセットで8万円以下で空撮を行うことができるのですから、もちろん安くはないですが、ドローンでの撮影に興味がある人にとってはコストパフォーマンスに優れているのではないでしょうか。
ちなみにPhantom 4やMavic Proの発売当初の価格は10万円を超えていました。いい時代になりましたね。
洗練されたデザイン
デザイン性に優れており、持っているだけでワクワクさせてくれる見た目だと感じます。
最近ではメンズファッション誌などでも取り上げられており、ラジコンや撮影機材の域を出て、洗練されたガジェットとしての存在感があります。
ちなみにDJIは様々な点でAppleを意識しており、ProやMini、Airの呼び名はiPhoneやMacBookなどに由来していると思われます。
デザインについてもAppleの影響を受けているのではないでしょうか。
Mini 2とMavic Miniの決定的な差
動画の解像度
Mini 2では4K解像度での撮影ができるようになりました。これで本格派の撮影機材の仲間入りをしたと言えるでしょう。
今のところスマホやタブレットで動画を見ることが多いでしょうから、4Kが必要な場面はまだ少ないかもしれませんが、これから4K映像が当たり前になっていくにつれ、Mini 2は重宝しますね。
映像伝送システム
Mini 2ではOcuSync 2.0での通信を行う仕様に変更されました。最大伝送距離は6kmとのこと。Mavic MiniではWi-Fiを使用していたことを考えると、このポイントが最も大きな変化ではないかと考えています。
つまり、通信がかなり途切れやすかったということです。Mavic Miniでは最大伝送距離2kmとなっていましたが、実際には数百m程度で通信が切れ、映像がフリーズし、RTHモードに切り替わるという経験をした方も多いはずです。
対してMini 2で採用されたOcuSync 2.0は、Mavic 2シリーズやPhantom 4 Pro V2.0などの上位モデルと共通する通信システムだけあって、上記のような問題はこれまでほぼ発生しませんでした。OcuSync 2.0恐るべし。。。
数字だけで見ればMavic Miniの2kmで十分と考えがちですが、実際の運用では差は歴然です。
風圧抵抗レベル
Mini 2では風圧抵抗レベル5を実現しています。聞きなれないこの言葉ですが、つまりは風に強くなったということです。
ビューフォート風力階級を基準としており、レベル5の風は8.0~10.7m/s、疾風と表現される風です。
一方Mavic Miniでは風圧抵抗レベル4が実現されており、5.5~7.9m/sの和風と表現される風です。
199gの機体で耐風性能がこれだけ向上させることができたのはDJIの努力の賜物であります。
RAW撮影の可否
Mini 2ではRAW形式での静止画データ保存が可能となりました。Mavic MiniではJPEG形式での保存でしたが、画像編集の幅が広がって、ハイエンドモデルで撮影したものを超えるような作品をつくることができます。ここでも本格派撮影機材としての色を強めているように思います。
DJI Mini 2を買うべき人は?
2機種の性能の違いをざっくりと確認した上で、以下に1つでも該当する人はMavic MiniではなくMini 2を選ぶべきです。
DJIドローンを初めて購入する人
現在Mini 2とMavic Miniにはコンボセットで約2-2.5万円ほどの差がありますが、この価格差以上の性能の開きがあると個人的には考えています。これはDJIドローンをある程度飛行させた経験がある人なら同じように感じると思います。
また、もしドローンに飽きてしまって手放したいと考えるとき、あたらしい機種の方がは高値で売れやすいです。(笑)中古でもMini 2なら欲しいと考える人はいるはずなので、一つの基準にしてみてください。
長距離飛行させる人
Mini 2に採用されたOcuSync 2.0の恩恵を受け、その能力を発揮することで、Mavic Miniでは実現できなかった撮影が可能になるかもしれません。
4K撮影、RAW撮影にこだわりがある人
この点については、Mavic Miniでは実現できないためMini 2を選ばざるを得ないということです。
Mavic Miniを買ってもいい人
性能の差は仕方ない、できるだけ安く手に入れたいと考える人
先ほどの主張とは全く逆になりますが、価格差が気になる人はMavic Miniを購入しても良いと思います。Mini 2と比較すると性能は劣りますが、Mavic Miniが素晴らしい機種であることに変わりはありません。
長時間・長距離飛行の撮影を行わない人
長時間・長距離の飛行は行わない場合はMavic Miniでも問題ないかと思います。普段一眼レフカメラやスマートフォンで動画制作をする人が、アクセントとして少しだけドローンの映像を取り入れてオリジナリティを増したいと考えている場合、その目的はMavic Miniでも十分に果たされます。
まとめ
予算的に問題がなければMini 2を購入するのが後悔のない選択にはなると思います。
価格が気になる方はMavic Miniを選択しても良いかもしれません。
Mini 2、Mavic Mini共に素晴らしいドローンであることを踏まえた上で、この記事が購入の参考になれば嬉しいです。